なぜ測量をしなければならないのか?【基礎知識編】

なぜ測量をしなければならないのか?【基礎知識編】

土地の位置や状態調査などを行う際には、測量という作業を行うことになります。

これは地球表面上の点の関係する位置を決めるための、技術や作業の総称のことであり様々なことを行う必要があります。日本においては高度な制度を要求しない限りは、誰でも行うことが可能です。

しかし国や地方公共団体などが行うものの場合は、法によって登録された測量士などでしか行うことはできません。

このようなきちんとした測量の場合、法によって登録された測量士が営業所ごとに一人以上いる業者でなければ請けることができません。

また登記を目的とした場合には、土地家屋調査士である必要があります。
測量を行うには様々な種類があり、それによって行うことが違ってきます。

規模による分類や計算の仕方によって分類することができるので、行う際にはどのようなことをするのか把握しておくことが必要です。

この際に使用する機器も複数あり、それぞれで使い方や見方が違ってくるのでその点も知っておくと便利です。測量機器で代表的なものの一つが、アリダードになります。これは平板測量において使用されるものであり、平板上に置き方向を決めることに使います。定規や視準孔に後視準板などがあり、測板に載せて目標のポールに視準板を合わせて距離を所定の縮尺で図上に落とすものです。

平板上に地図や間接的に距離、そして高低差を求めることも可能です。
光を利用して距離を測定するものもあり、これは光波測距儀と呼ばれます。

可視光を利用するため天候が悪ければ測定することができませんが、比較的近距離の対象に対してはかなりの高精度で測定することが可能です。

動作の原理としては測距儀から測点に設置した反射板に向けて光波を発射し、反射板で反射した光波を測距儀が感知するまでに発振した回数から距離を得ています。

理論的には超長距離でも測定することができますが地上では光束が収束しているが、大気の揺らぎや空気中の微粒子によって拡散してしまいます。

それにより測れる距離は、理論値の半分程度になっていることも事実です。これを利用したものにレーザー測定器があり、巻尺では測定するのに困難な場所でも比較的簡単に長さを測ることができます。短距離の場合であれば反射材が必要ないものあり、簡易な面積や体積の計算機能を備えている機種もあるなど使い勝手がいいです。
角度を測る測量機器には、トランシットというものがあります。

使用する際には専用の三脚の上に取り付けられており、望遠鏡が鉛直軸と水平軸の2軸によって回転する仕組みになっています。

望遠鏡によって捕らえられた2つの目標間の角度を表示するので、そこから角度を知ることが可能です。角度を読み取る際にはノギスなどでみられるバーニヤ式、レンズによってメモリを拡大するマイクロメーター式やデジタル式などがありデジタル式に変わりつつあります。トランシットは光波測距儀と組み合わせたものがあり、それをトータルステーションと呼びます。
トータルステーションという測量機器は、現在ではあらゆる測量でよく利用されるものであり使い勝手がいいです。

その理由は光波測距儀とトランシットを組み合わせたものであり、距離と角度を同時に観測できるためです。

従来では距離と角度は別々に測量されていましたが、トータルステーションが出てくることにより効率化できるようになり測量時間の短縮ができるようになりました。

それにより使用される頻度が高いものであり、それだけ便利な代物ということです。

マイコン機能と液晶画面を内蔵しており測量結果を自動的に記憶できるため、パソコンなどと組み合わせてシステム化することもできます。

そうすることで観測から計算に帳簿作成、地形図の編集まで簡単にすることができるので測量の工程を大きく短縮することが可能です。
GPSを利用した測量もありますが、受信機の測位精度に原理的な誤差による要因や人為的要因などさまざまなものがあります。GPSを利用したものには測量機器以外にも、航空機や船舶に自動車など様々な分野で使用されています。その他の機器には水準器があり、一定の物体の地面に対する角度や傾斜を調べるものです。

水平器またはレベルともいい気泡管水準器やレーザー水準器などがあり、デジタル式のものもあるので便利です。

測量以外にも土木や建築などの分野を中心として、いろいろな場所で使用されます。

気泡管水準器は測量機器に付属していたり、単体でも販売されているので入手しやすいです。
このように測量を行う際には、目的や使用場所などに応じて使用する機器の使い分けがあります。

より高精度な計測が必要なものほど、利用する測量機器の機能も増えていたりするのでしっかりと機能を把握しておくことが大事です。

はじめは使い慣れないことも多いですが、数をこなすことで慣れていきます。そのようにしてしっかりと測量できるようにして、精度を向上させることが大切です。

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